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スタッフコメント

監督:石原立也

青春は"痛い"。

石原です。

「青春」って、現在「青春時代」を送っている人には自覚できないのではないかと思います。
「あ、今 オレ青春してる」って感じることはあっても、それはテレビや映画で似たようなシーンを見たことがあって、今自分が置かれている状態がそれらに似ている時にそう感じるだけであって、実際大人になってから思い出す自分の青春時代ってちょっと違っていたりします。

このアニメが"大人向け"かなーと思う理由は、「中二病」というモノも現在中二病の人には知覚&自覚はできないからです。

(もちろん若い人にもご覧頂きたいですが)

「中二病」が自覚できる人は、もう「中二病」を脱していると思いますし、大人になるとその時の事はすっかり忘れてしまいます。
「中二病」って単に行為でなく、もっとメンタルなものなのだと思います。
僕はこの作品をやることになってから、色々と思い出しました。イテテ…。
中二病は青春の一部分、あるいは一形態です。
蝶々はサナギだった頃の事は、きっと覚えていないと思うのです。

人はいつかオトナになる。そして「中二病」だった頃の事は忘れてしまう。
だからこそ一瞬のキラメキのような「中二」時代は恥ずかしく、ほろ苦く、愛しいのです。

「中二病でも恋がしたい!」いよいよ来週から放送です。
共鳴せよ!いざ、愉しき中二ワールドへ。

キャラクターデザイン・総作画監督:池田和美

キャラクターデザイン担当の池田です。

いよいよ放送が始まりますが、アニメスタッフが作画した映像に声優の皆さんの演技、その他の音声が加わることで、どんな風に「デザイン」から始まったものが「キャラクター」として完成していくか、楽しみです。
ある意味「アニメらしい」可愛さを備えつつも、体温や重さも感じられる絵を目指しました。
「中二病」、よろしくお願い致します。

美術監督:篠原睦雄

あっという間に放送まで一週間程となってしまいました。
いろんな意味でドキドキしている状態です。
ただ今背景セクションでの制作は中盤あたりに差し掛かり、お話も絵(舞台)も転換しこれからの展開はいったい…!というところを作業に励んでいます。
画に動きや色が付き、声や音楽が入って出来上がった映像は、シナリオや絵コンテを読んだ時の印象とはまた違った面白さが感じられ、制作に携わりながら出来上がるのをとても楽しみにさせられています。
この楽しみを視聴者の皆さんにも伝えられるように、み終わった後には来週が来るのが待ち遠しくなるような、そんな作品になるよう最後まで頑張って参りますので、応援宜しくお願い致します。