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監督:石原立也

僕が中高生の頃は“中二病”なんて言葉はありませんでした。 ですが、同じような行動は今と変わりません。 自分の中二体験を羅列していたら、けっこう出てきました。 もったいないのでここでは書かないことにします。 僕のようなオジサンでもそうなのですから つまり中二病なんてのは、青春期のごく普通の現象なのだと思うのです。 わりと青春期のダークな部分なので
ガチでこのテーマを扱うと凄く暗ーいお話になってしまいそうになるのですが
この作品ではそういうのはやめて、なるべく面白おかしく描いていこうと思っています。

…自分が中坊の頃は「中二病」なんて言葉は存在していなかった。
しかし、同じような行動は現代のそれとたいして変わらない。
…自分の中二体験を回顧してみる。
…フッ…結構出てきて自嘲。
ここでは書かない。が、いつか話すときもあるだろう…。
自分のような「中年(オジサン)」でもそうなのだから
つまり中二病なんてのは、青春期のありふれた現象なのだ。
ガチでこのテーマを扱うと、ダークなストーリーになってしまいそうになる。
だがしかし、この作品ではそういうのはなるべくやめてできるだけ面白おかしく描いていこうと思う。
「good‐by」 そう言ったはずのあの頃のオレ。
だけど、もう一度「Hello」と言おう。
今ならきっと、あの眩しかった季節が描けると思うから…。

シリーズ構成:花田十輝

中二病は恥ずかしく、中二病は滑稽で、
だからこそ、中二病は愛おしい。 この作品で描かれているのはとてもシンプルなことです。 だれもが通る中二病的なものを見て、笑いながらも、
どこかであの頃を思い出し、心をムズムズさせてくれたら嬉しく思います。

何!? 気付いてる? どうやら君も能力者のようだね。僕のことは、名乗らなくても知ってるだろ?
そう、暗黒(シュバルツ)筆硯者(シュライベン)、花田十輝さ。
僕がこの神品のストーリーアーキテクチャーなんだ。
それが何を意味するか……クククク……君なら、分かっているだろ?
風が騒がしい? 空気が重い? そう、それはほんの前触れに過ぎない。
君たちはっ、これから一瞬の間にっ、刮目しっ! 全てをっ! 感知っ!
驚きっ! 怒りっ! 笑いっ! そして泣くことになるぅぅぅ!
なに? み、右手が? これが邪王真眼の強制力だというのかっ!
ダメだっ! その台詞を打ってはっっっっ!

キャタクターデザイン・総作画監督:池田和美

中二病・・・と言いつつも、この作品の主人公達はまだみな高校生。どう振舞っていても、やはりどこか微笑ましさがにじみ出る、そんな絵を作れたらな、と思っています。
聞いたところ、中二病にもいろいろジャンル(?)が有るようですが、基本はポップで明るく、かっこいいというよりは可愛い、「中二病」という要素にも身構えることなく気楽に味わえる作品として、どうぞ、宜しくお願い致します。

中二病来たる! 百聞は一見に如かず、青春の暁闇を打ち破る、波乱多彩活動電子絵巻「中二病でも恋がしたい」今秋ヨリいよいよ開幕。
選ばれし百鬼夜行の若者たちが織り成す気炎万丈右往左往狂瀾怒涛阿鼻叫喚の恋愛冒険活劇。
全編之れ悉く中二!中二!中二! 荒れ狂う恋慕の嵐、貪る青春暴飲暴食! 命長多恥(いのちながかればはじおおし)中二病の少年少女は転禍為福して有頂天外に至るか? オォルスタァ意匠、発憤忘食不撓不屈焼肉定食椀飯振舞の精神で鋭意制作! 断じて「中二病でもがしたい」には非ず。

美術監督:篠原睦雄

みたときに、ふっと息を抜くことができるようなそんな、あたたかい、優しい感じのする絵作りをしていきたい…と試行錯誤中です。
今回、背景に入れ込んでいるアウトラインもそんな心意気の一環です。
主役であるキャラクターたちとの融合もどんな風になるのか楽しみです。
明るく楽しく進んでいくこの物語の雰囲気を壊さないよう、イメージを膨らませていきたいです。
ご覧になられる方も一緒に楽しんでもらえればと願っています。

それは初めて知る言葉。
言えない…何も言ってはいけないんだ…
貴方が今それを知ってしまえば、貴方のその世界は暗黒に帰してしまうかもしれない…来る瞬間まで決してこの封印は解いてはならないんだ。
この手にあるアイテム‘昏秘悠蛇’に込められた力の発動はまだ不十分。
もっと巧く遣いこなせたなら、来世をも描き変えることが可能なはず…
永劫回帰はなされないのだ!
新しい挑戦、新しいエナジー…神韻縹渺を目指し、覚醒の時はもう近い…
…これだけは知っておいて欲しい。
それを観た時、貴方にフーガにも似た神の旋律が走るに違いないということを。
May god protect you! Don't think.Feel!

色彩設計:竹田明代

『中二病でも恋がしたい!』色彩設計をさせて頂きます、竹田です。 可愛い女の子達がますます可愛く見えるよう、明るい色を心掛けています。
影色にピンク色を混ぜてみたりとか。彩度高めにしてみたりとか。
でも六花の選ぶ私服は黒い(暗い)色ばかり…
まあ、それもまた楽しいのですが。
六花は小物にもこだわりが強いらしく、中々のデコっぷりです。 そんな所にも注目してみて下さい。 今作もシーンごと、場所ごとで色々と色の変化がありますので、 背景と共に楽しんで頂ければ、と思います。 最後までお付き合い頂ければ幸いです。
よろしくお願い致します!

中々手強い……
既に絵と色があったとしてもそれに合わせるのは至難の業……
一種病的なまでに彼女達の事を毎日考え
…ああでもない…こうでもない…
と、何度も色を付ける。
そうまるで恋の病のように……。そして
ついにこの時がやってきた。
まさか神が降臨したのか!?それとも
邪王真眼と共鳴したというのか!?
この世界にふさわしいその姿が
今、私の眼前に現れた!

設定:高橋博行

設定の高橋です。
私たちは日々「モノ」にかこまれて生活をしています。
モノの形にこだわらないという人でも何かしら好みがあって、例えば「シンプルなのでいい」という様な好みがあるわけです。実はなかなか「何でもいい」とはならないのが常なようなのですね。
さて今回の「中二病でも恋がしたい」のこの世界、コテコテに飾りたくったモノを好んでみたり、これまでの反省から「普通」にこだわってみたりします。その時々の生き方や経験からモノは選択されていきます。逆の見方をすればモノの好みひとつにそれぞれの過去が垣間見える事もあるはず。そんな表現ができればと考えています。

まだオレがガキだったころ、自分は他とは違うって信じていたね。
そう、目立たないオレだけど他の連中とは違うんだって。
だけど成長するにつれ思うようになったのさ、自分は群衆の中の
ちっぽけな存在の一人にすぎないんじゃないかって。 そう思う事が大人になった証だと思ってたね。 でも、そうじゃなかった、宿命から逃げちまってたのさ。
そのツケが今まわってきたらしい。
オレは行かなきゃいけない。もしもの事があった時は後を頼む。
だが、見届けてくれないか、オレ達の生き様を、中二病でも恋がしたいってやつを…。

撮影監督:山本倫

この作品では光と影をうまく表現して、六花や勇太達の過ごす周りの空気感を表現する手助けになればと思っています。

いきなり話しだすと君たちが戸惑ってしまうといけないないので
まずは自己紹介から始めよう。
私の名はリン・タイター、簡単に言うと時空の漂流者だ。
このように自己紹介を始めるとこの次元では「中二病だ!」などと私には意味の分からない単語で揶揄され私の話を聞いてくれない。
今、目の前にいる君たちもきっとそう言うのだろう。 しかし今回は私の言う事に耳を傾けてほしい。 話の骨を折ってすまない。 では続きを始めよう。 この次元の社会に馴染むために私は山本倫という名でアニメの撮影という仕事をしている。
時空の漂流者がそんな事をしているなんてちょっと拍子抜けだろう。
だが私もただの人間だ、生活していくためには仕方がない。 今のこの時空だと、ヒッグス粒子をちょうど見つけたところだろう...。
おっと、少しおしゃべりが過ぎた...
これから君たちに起こる事をあまり多く語ることができない。
私はあくまでも観測者なので君たちの時空に大きく干渉してはならないのだ。
でも危険を冒してでも君たちに伝えたい事がある。
だから今から言うことは組織にはばれないように気をつけ本当に信頼できる仲間にしか話さないでほしい。 これから私たちは、コードネーム「中二病でも恋がしたい」という新たな時空を作る。
光の粒子とブラックホールの漆黒で膨大なエネルギーで光と影の美しい時空を作りあげる。
そんな新たな時空に君たち、私たちも含め出会う事になる。
ただその事によって君たちに色々な影響が出てくるだろう。
だが、何が起ころうとも私たちを許してほしい。 なぜならきっと良い世界になるための通過点になるはずだから...。 だから何が起ころうとも迷わず未来に向かって突き進んで行ってほしい。 では未来で。

音響監督:鶴岡陽太

アフレコも始まり、さて中二病をどう演じて貰おうかと考えた時、拠り所としているのは、それが登場人物たちには必然であり、その時の彼ら彼女らにとってはそれが唯一つの自分であったのだろうという想像です。 そう考えて取り組んでみると、描こうとしているのは切実な人間模様ではないかと思い至り、なにか人情話をやっているような気分になって来た今日この頃です。

このコーナー、何をコメントすればいいのか良く分かんないんだけど、
他の人のを見ると、どうもモノローグを口語っぽく書いてみればいいみたいだな。 この作品のおかげで、私も「中二病」っていうのが分った気になって色んな現場で連発してるけど、みんな怪訝な感じながら割と好意的に受け止めてくれるみたいだ。 とはいえ、私は「アトムの子供」と歌われた世代だし、みんなの様に洒落たボキャブラリーは無いんだけど、口下手なオッサンの置かれた社会的状況というのも、中二のみんなとあまり変わらない気がするよ。 こうして見ると、「中二病」っていうのは社会的な距離感を超越して自分を訴える優れた表現手段に思えて来るね。

音楽:虹音

音楽を担当させて頂きます、虹音と申します。
現役で中二病を患っている身としましては、音楽に対してストレートに想いを込めることが出来たかなと思います。
決して悪いことではない中二病、憧れさえ感じさせる主人公達の青春の日々を見て感じて楽しんで頂ければ嬉しく思います。

やけに風が騒がしいな…。 この俺の"闇に奏でた旋律の痕跡-Trace of Sounds-を知りたいというのか? ……いいだろう。
そう、あれは確か…魔界の瘴気に世界が沈んだ日だった。 天から降り注ぐ劫火が容赦なく躰を蝕み薄れてゆく意識の中、俺は確かに見たんだ。 漆黒に身を包む少年と、封印されし隻眼を持つ少女を。
「そんな莫迦な…彼らはまだここには存在できないはず…?!」 事実、その二人の状態はまだ完全では無かった。 ---力を貸して欲しい 誰かの声が耳に届く…。
しかし今の俺に彼らを救うことができるのか? 彼らがまだ完全で無いように、俺自身もまた不完全な存在だったのだ。 だから…俺の13番目の能力である「我、深淵ヲ覗ク者 -Relationship of the abyss-」を使わざるを得なかった。
この力は大きすぎるが故に、その余波がどこまで広がってしまうのか分からない。
世界の終焉までのタイムリミットそのものが縮まってしまうかもしれない。 それでも彼らならあるいは… ……… …… あの能力がもたらした結末がどうなったかは俺も知らない。
どうしても知りたければ、そうだな…
秋から放送開始の「中二病でも恋がしたい!」を観てみることだな。 運が良ければ、正常なる精神と引き換えに未だ見ぬ真実に触れることが出来るかもしれない。 おっと、時が満ちたようだ。
そろそろ次の約束の場所~Eternal Garden~へ向かわないといけない。
世界はまだ俺を自由にはしてくれないようだ。

OPアーティスト:ZAQ

こんにちは。この度、「中二病でも恋がしたい!」OP主題歌を担当させていただきました、ZAQ(ザック)です。 アニソンを歌う歌手になりたいと夢見て、4年たちました。このような素敵な作品に関わらせていただいてもう、他に言うコトはありません。ただただ、携わる全ての人に感謝しています。 「中二病でも恋がしたい!」という作品に寄り添い、且つ自分の言葉で何が伝えられるか?といろいろ考えました。
片思いならではの猪突猛進的な疾走感。
理想と現実の狭間を生きている中二の心理。
勢いだけで突っ走って、たまに玉砕したりもした、恥ずかしい青春。 その全てを、歌詞、曲、トラック全てに込めました。 「Sparkling Daydream」――――。
直訳で輝かしい白昼夢です。寝ても覚めてもキラキラな恋してるよ!ってタイトルです。 うおおおおおおおおおおっと突っ走りまくった恋愛妄想ソングになりました。 私の全力の音楽を、テレビ越しに皆様の耳へお届けできる日を楽しみにしています。

頭の中から声がする…
誰です?私を呼ぶのは…
『京都アニメーション』…? そうですか…私の音楽から「世界」-ストーリー-を始めようだなんて…私初めてです。名伏し難い感動が湧き上がります。 偉人の言葉は語り部がいてこそ継がれゆく…。
だけど今の私の言霊は、私にしか謳えないのです。
「私と彼ら」の想いを「あなた」に届ける媒体-カタリスト-として「歌」を選びました。 そして画面-ディメンジョンディスタンスディスプレイ-を介して、あなたの耳と脳を唸らせたいものです。 最高に輝かしくて、純粋に無垢で、そして儚くも愚かな14歳のあの日々。
記憶という宝箱を開けて、あの頃に還りましょう。
黒い歴史なんて、刻を超えて笑顔に帰すってことを「彼ら」が証明してくれるはずです。 もしかすると…あなたこそが、この「世界」-アニメ-の真主人公かもしれないし…ね。